見栄を張るわけではありませんが、人様の一悶着を根掘り葉掘り聞こうとはあまり思わないのです。もちろん私だって気掛かりだけれど、大抵の場合、聞いたところで私がどうこうできることではないからです。
バンドから急にメンバーが抜け一つ空席ができて、あの声もあの音も聞こえなくなって、気心知れたサポートメンバーが入ってもまだ埋め合わせには足りなくて、それでも今まで通りにやろうとするのはただの強がりのようにも見えて。そんな彼らを見ているのはやはりいたたまれないのですが、それぐらいのあれこれはきっと承知の上なのではないかしら。承知の上で今できることをしているし、次の一手を探っているのではないかしら。
街についての話で、「続くというのは感じ(雰囲気)を維持すること」という言説がありました。たしかに、違う姿かたちでも感じが引き継がれていれば愛せるし、同じ姿かたちをしていても感じが違っていれば同じようには愛せない気がします。街も、人もそう。
彼らは会心の一撃をきっと打ってくる。それは同じパートを補うとは限らない。まったく想像もつかない形になって、それでも私の大好きなあの感じを失わずに帰ってきてくれる。何となくそんな気がしました。私は、次の一手を今か今かと待ち構えることにしました。
