Apple Storeで順番待ちをしている間に『牛への道』を読み終えました。まだ待たされるようです。2巡目に手を掛けた私はふと考えました。
「これを朗読するとしたらどんな感じだろう」
じわじわ面白い本です。たまに妙ちくりんな言葉が出てきます。でもそこを盛り上げて妙ちくりんに言うと、面白さは急激に冷めてしまいます。あくまで淡々と、丁寧に語らなくてはなりません。
この間のリーディング公演で唯一後悔しているのは、過度な表現で演目を白けさせてしまったことです。稽古の時間がほぼなかったという言い訳はあれど、表現はとにかく押せばいいというものではないのだ、と他人の朗読を聞いてはっとしたのでした。
『牛への道』の朗読はなかなか手強いぞ。読み方が何通りも考えられる。語っては悩み、語っては悩み…
表現の工夫に頭を悩ませている間に、スタッフの方から声が掛かりました。読書に凝っているという彼女に、かくも難しいその本を勧め本題に入りました。
