江戸古典落語に「酢豆腐」という演目があります。町の若人衆は知ったかぶりでキザなボンボンに舶来物と嘘をつき「博識な旦那はご存じですか」と腐った豆腐を食べさせる、という噺です。
東京という街は恐ろしい所で、こんな場面が現実的、日常的にあります。これがトレンドなんだ、と誰もが盲信しているから、びっくりするようなものが流行ります。何が本当かは分かりませんが、流行とは往々にしてそんな誰かの嘘が生み出すもの、と言われれば、それはそれで頷けます。
昨日だって、こんな出来損ないの焦げたパンみたいなものが季節限定品として店頭に山積みになっていて、私は思わず「本気かよ」と目を丸くしてしまったのです。
