夏なのだから、24時間テレビはやっぱり見たいな、と思います。
ゲストの出演料が募金額より高いとか、何かの差し金であるとか、走ることに意味はないとか、そういう話がよく聞かれます。私も「病気なのによくがんばった!病気なのに!」みたいな演出や毎年必ず死ぬドラマにはうんざりすることがあります。けれども、それをわざわざ声高に叫ぶことないじゃないか、それは夢を壊すことになるんじゃないか。なんだかそう思えてきたのです。
小さい頃は1ヶ月も前から24時間テレビの放送日を確認したものです。毎年黄色いTシャツに指をくわえ、寛平さんがどこまで走ったか昼も夜も見守りました。必ず死ぬドラマには毎年泣きましたし、登山やトライアスロンや長縄跳びに手を叩きました。ほとんど両親が貯めた募金箱を近所の回収所に届けに行き、街ですれ違う車にあの虹色のマークが入っていると「あの(両親の)募金が本当に使われているんだなあ」と感激しました。
募金というものを知ったのも、日本中世界中に自分とまったく違う生き方をしている人がたくさんいるのだと知ったのも、24時間テレビのおかげです。夏休みの真っ只中の夜更かしも楽しみでした。24時間テレビは私にとって夏休みの一番の学びだったし、海山と同じぐらい夏休みの一大イベントだったように思います。
だから、夏休みの夢を壊すのは野暮なことかもしれない、と思ったのです。
