
数年ぶり、いや十数年ぶりに、ゼリーの素を買いました。たまにはお菓子ぐらい自分で作ろうかと思ったので。というのは言い訳で、いい具合に酔った帰りのコンビニで何となく買ってしまったというのが正直なところです。
ゼリーってどう作るのだったっけ。思えばお菓子作りなんて子どもの頃からさほど馴染みがありませんでした。物心ついた時には兄は高校生でしたし、両親もいい大人ですから、お菓子なんて食べるのは私ぐらいのものだったのです。そんな私を気遣って母が時折蒸しパンを作ってくれましたが、蒸しパンの良さが分かるようになるのはもう20年ぐらい先の話なのでした。
(今作ってくれれば喜んで食べるのに、今は作ってくれないんだよな、蒸しパン)
ゼラチンを数百ミリリットルの水で溶くのだと箱の裏側に書かれていました。ひたすらプルプルした緑色のものが数百ミリリットル分もできるのか…
初めの1カップは楽しいだろうけれど、おしまいの1カップの頃には憂鬱な顔をしている自分が容易に想像できました。なぜこの十数年間ゼリーの素を買わなかったのか、少し思い出した気がしました。
酔っ払いゆえの過ちを甘んじて受け入れる覚悟を決めました。