私の古い記憶のひとつに「父の膝に座ってテレビで大介・花子の漫才を見る」というものがあります。3つ、4つぐらいの頃の記憶でしょうか。おちけんと呼ばれるようになるずっと前から、私はお笑いが大好きでした。
手離してしまったことを今はとても後悔しているのですが、小学生の頃お気に入りだったムック本に「平成お笑い最前線」というのがあって、端から端まで繰り返し何度も読みました。その1ページに載っていたジョビジョバというコントユニットがテレビでコント番組をやっていると知ったのは中学生の頃だったかと思います。
私が千葉に出てライブハウスに足繁く通うようになる前の年にジョビジョバは解散しました。深夜番組をビデオに録画し、ファンレターを書き、返事代わりに送られてきた本公演のDMを大切にファイリングしていた私でしたが、とうとう出会うことなく彼らは消えてしまいました。
あれから、干支がひと回り。一縷の望みを賭けた再結成ライブの当日券を、運良く手に入れることができました。
白いカーテンの向こうに並ぶシルエット、はしゃぐ面々、ドリフのダンス。あの深夜番組の世界が12年の時を超えてそのまま目の前に現れました。演劇のような、お笑いのような、ばかばかしいような、ぞっとするような。言葉にならない、あっという間の2時間でした。
カーテンコールがかかり、ジョビジョバが明るい舞台の上に揃いました。明水さんがありがたい法話を聞かせてくれました。
「テクノロジーは暮らしを便利にします。水は蛇口を捻れば出ます、火はガスですぐに点きます、電話は1人に1台あります。便利になることはありがたさを失うことです。DVDだって出るというのにわざわざここまで足を運んで…生で会えて良かったね!」
もう会えないかと思ったよ。生で会えて良かったね。さんざん笑った最後に、この再会の喜びを噛み締めました。ありがたいなあ!
