air pump

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高尾って、八王子市なんですね。加藤先生と木村夫妻によるカレーキャラバンが、高尾にできたゲストハウスのオープニングパーティーに参加するというので、中央特快を東から西へと渡ってみました。

数年前に両親の誘いで高尾山へ登ったことがありますが、それ以来です。まったく見知らぬ土地でした。地図のとおりに歩みを進めると、家々の奥から子供たちの賑やかな声。おそるおそる宴に近付くと、先生たちが迎えてくれました。やはり先生の縁で出会った練馬の服部さんも来ていました。

出来上がったカレーを食べていると、小柄な女性が声をかけてくれました。聞けば先日島津田四郎さんを招いてライブを開いていた近くの蕎麦屋の女将さんでした。島津さんを知る人とこんな所で出会うとは!と喜ぶ彼女に、きっと近々蕎麦を食べに行きます、と伝えました。

ゲストハウスのご主人と古い友人だというミュージシャンは、青空の下で心地よい歌を聴かせてくれました。「なごり雪」を歌おうとして出だしをど忘れしたようだったので、汽車を待つ君の…ですよ、と小さな助け舟を出したら「そうだった、すみません」と照れ笑いをしていました。

とても気さくな赤いジャージのおじさんは、カレーキャラバンに感心しながら「ラーメンのやつもやってみたいな、みんな好きでしょう、ラーメン」と提案していました。ラーメンはどうだろう、と思いつつも、楽しそうなおじさんに水を差す気にはなれませんでした。隣家のご主人だということでした。

私は、数年前にみんなで行った笠間のことを思い出していました。宇宙遊泳の面々に連れられ初めて赴いた土地で、彼らの歌を聴きながら馴染みの顔と合流したり、初めて会う人とわいわいカレーを食べたりしたのでした。あの日も少し肌寒かったけれど、みんな名残惜しくてずいぶんと遅くまで残っていたな。

金魚鉢に沈む丸く小さなポンプのように、ひとつの地域に心地良い刺激や瑞々しさを生み続けること。世界を変えたりはしなくても、隣の誰かの暮らしを変えること。そういうことがしたい、と思いました。

だからカレーキャラバンはとても素敵だと思うし、このゲストハウスが長く続けばいいなと願いました。

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