rainbow’s legs

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吉野弘先生が亡くなったそうです。

小学校で習った文学作品はたくさんあれど、塾講師として再び教科書に触れて「虹の足」ほど感動した作品は他にありませんでした。前半ではうっとりするような美しい日常の光景を描きながら、最後の最後には静かに核心を突き、自身を省みる。とても優しい教えでした。

こんなことを言うと笑われるかもしれませんが、吉野先生にはいつか会えると思っていました。どこから連絡を取ればいいだろうか、まずは手紙だろうか、何と口実をつければ会えるだろうか、お会いしたらどんな話をしようか…恥ずかしながら、本当にそんなことを考えていました。

けれども、それはかなわなかった。手紙の一枚も出す前に、手紙の届かないところへ行ってしまわれた。ああそうだ、人は死ぬんだった。いつかなんて日はないんだった。訃報を聞いて、己の鈍い動きをとても後悔しました。

吉野先生のおかげで国語が、文学が、詩歌が好きになりました。心が豊かになりました。本当は面と向かって言いたかった。吉野弘先生、ありがとうございました。

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