kamo-namban

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鴨南蛮が好きです。

外食しようにも商店街がシャッター通りだった私の町では蕎麦屋に行くことなんてめったにありませんでした。だから鴨南蛮という料理がどんなものか、社会に出るまでおおよそ見当もつきませんでした。でも、ここ1〜2年ぐらいはどういうわけだか鴨南蛮という文字に惹かれます。

あんなド和風な料理のどこが南蛮なのだろう、と調べたところ、江戸時代に西洋人がネギを好んで食べていたためネギを指して南蛮と呼んでいるのだそうです。へえ、ネギなんて毛嫌いしそうなものなのに。

しかしあの料理の正解はどこにあるのでしょう。煮込まれてすっかり硬くなった鴨肉が浮かび、大きく切られたネギが蕎麦と絡むでもなく悠々と漂う。油の浮いた蕎麦というレベルではきつねやたぬきと大差なく、むしろそれらよりもてんでんばらばらでまとまりのない料理のように見えます。私の食べている鴨南蛮は果たして鴨南蛮と呼んでよいものなのかしら、鴨肉はこんなに硬くていいのかしら不安になって鶏つみれ入れちゃってるじゃない…そう思いながらまた鴨南蛮を頼んでしまうのです。その、ばらばらなようで最善のバランスを保つ鴨南蛮がどういうわけだか好きなのです。

なぜ朝から鴨南蛮のことを考えているかというと、お昼に同僚と蕎麦屋に行く約束をしたからです。鴨南蛮食べたいなあ、そう思いながら電車に揺られて仕事納めの一日が始まります。

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