Nobel’s novel

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いつもの電車に乗って、いつもと違う駅で降りる。駅前のスーパーでポカリスエットを買う。勢いよく飲みながら夜道を歩く。高い高い高層マンションの灯りを見上げる。あの灯りの数だけ家族が詰まってるのか。あれか、いわゆるアーバンライフか。

違うか。

反対の空を見上げると、もっと高いスカイツリーは半分から上が霞んで消えている。今日は木曜だから大阪王将は餃子の日で半額だなあいいなあ、と後ろ髪を引かれながらスポーツジムのゲートをくぐる。

2週サボったツケか、足が重かったけど歩いて走ってなんとかメーターが5kmを超えるまでがんばった。局によって、厳密にはシチュエーションによって喋るスピードが随分違うことに気付く。走るにはNHKのニュースが一番いい。MXテレビのトークバラエティはテンポが速すぎて疲れる。

スパに行く。直視したくないけど2週サボったツケからは逃れられなくてヘコむ。ヘコんでいてもへこみはしないので(これが言いたかった)割り切って湯船に沈む。ジャグジーの音でかき消しながら「星空のバラード」を小声で歌う。これはどこのお風呂でもやる。大きなお風呂に行くと大抵やる。お風呂の歌でもないのに毎回「星空のバラード」を選ぶ。とっても好きな歌だけど、いまだに歌詞の意味が分からない。

一人はすでに諦めてしまった でももう一人は笑いかける

意味が分からないながらも、この一節を口ずさむと救われるような気持ちになる。

サウナで絞り出した汗をシャワーで流して、「もう帰って寝るだけなのになあ」と思いながら化粧をして、靴と運動着でパンパンのリュックを背負っていつもの駅へ。もうすぐ今日が終わる。

ノーベル文学賞が発表されたというので、週に一度のささやかな楽しみを散文詩的に書いてみました。ノーベル文学賞がそんな甘っちょろい賞じゃないということぐらいは、本を読まない私でもさすがに知っています。

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