人間と人

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日がな一日、人間というものを見ていました。肉付き、表情、服の色柄、髪の長さと袖の長さ、立ち姿、歩く速さ。思った以上にいろいろな背格好の人がいて、世の中にはさほど細身でない人もたくさんいるのだな、と少し気が紛れました。

何人かは私のもとにも立ち寄ってくれました。話しかけても気難しい顔をしていたのに結局は本を買っていってくれる人、付き合いでポーズとして買う人、「自分の商品を安売りしちゃいけない」と真剣な眼差しで叱る人、出店しようか迷っているんですと見知らぬ私に相談を持ちかける人。

「人間」が「人」に変わる瞬間がありました。

有意義な時間を過ごせたと思ったので、私は彼らとの別れ際に「また」と声をかけました。この5,000人もの人間の中でさえ二度と会える確証なんてないけれど、この人にはまた会ってみたい。そう思ったから、「また」と言ったのです。

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