
悪意のない善行に気を削がれる。
何しろ善行なのだから、止めさせる必要がない。その上悪意がないとなっては責めるわけにもいかない。私が気にしなければ済む、それだけの話。ではあるのだけれど、済んでいれば今頃ここまで悩んではいない。
我慢するにしたって、当面収束の目処は立たないことも分かっている。このまま放っておいてもバッドエンドにしか辿り着かないことだって、既に想像がついている。
やれやれ、これは困った。こんな形で追い詰められるとは思ってもみなかったぞ。
気晴らしに何かくだらないことでもしよう。私は、鶏肉を煮る湯を沸かすことにした。