2017/05/09

私は人の目を見ることが苦手だ。目を合わせなくても誰に対して話しているか分かるぐらいの人数、分かるぐらいの年齢差のある家族の中で育ってきたせいかな、と憶測をしてみるがそれはあんまりあてにならない。

がんばって目を見て話そうと思って目を合わせると、その瞬間「カッ」て見開いてくる人が時々いる。たぶんみんなわざとじゃない、とは思うんだけど。何人かいる。なんか今そのことをすごく考えている。

あっごめんなさい、という気持ちになる。端的に言うと怯えるのだ。やっぱり目なんか合わせるんじゃなかった、そんなに訴えたいことはないです黙っておきますハイ、と逃げ出す姿勢を取る。実際には、目を泳がしたり、目を伏せて話すようになる。

相手も目が合ってびっくりしたんじゃないか、と指摘してくれる人がいた。なるほど、そういうことか。薄々私に非があるんじゃないかとは思っていたけれど、そういう理屈なら納得できそうだ。急に目を合わせてごめん。

いろいろ余計なことを考えてしまった。時間の制約がないと人は無用なことばかりぐるぐると考える。抜け出せなくて危ない状態だと思ったので、ヘッドホンをかぶって爆音でGRAPEVINEの曲を繰り返し聴いた。GRAPEVINEを聴いている間は心が鎮まる。パブロフの犬。

落ち着いてきた頃に、つばき一色さんの訃報。たぶんロフトあたりで数回観ていると思う。ラジオで聴いたんだったかCD屋さんで聴いたんだったか、「雨音」という曲にすっかり心を奪われて『あの日の空に踵を鳴らせ』というアルバムだけを何度も何度も繰り返し聴いていた時期があった。ど真ん中にハマったわけではなかったので「良い対バン」としてつばきを観ていた。ああ、もうあの良い対バンに巡り会えないのか、そうか。

フジの志村が亡くなったと知ったときは誰もいない会議室をジャックして後輩とYouTube再生大会をしたな。彼女もこの春、私と同様に退職をし、新しい職場へと羽ばたいていった。今頃この訃報をどう受け止めているだろうか。

ちょうどフジやつばきを観ていた頃の、ライブハウスに通い始めた大学生の頃のことを少し思い出したりもした。大好きだった先輩はバンドのボーカルだったくせに最新の音楽なんか全然興味がなくて、サザンばっかり聴いていた。本当、サザンばーっかり。小さいライブハウスなのにステージで「アリーナ〜」なんて言っていた。

日曜日の明け方、原稿を揃えているときに彼のことをなんとなく思い出していたけれど、やっぱり誕生日だったか。と、ミクシィにわざわざログインして確かめた。家族とケーキを囲んでお祝いをしただろうか。そうだ、家族も増えたのだろうか。何年か前に返事が止まったままだから知らないけど。

女の恋愛は上書き保存だ、なんてうそだ。もっとも、「女の」なんてひとくくりにすればそりゃあ異論反論も出るか。

いろいろ余計なことを考えてしまった。時間の制約がないと人は無用なことばかりぐるぐると考える。の、2周目、終わり。

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