バンコクからLINEが届く。バンコク、行こうかな、と思う。
バンコクに行くための旅程を組む。具体的には、バンコクへの航空券を予約する。何日滞在すればちょうどいいのか、どの日程ならすべてが思い通りに進むか悩む。
2泊か3泊が望ましいらしい。お金がないので2泊。
さあ出てきた、「お金が」問題。一番お安いのはいつか血眼で探す。余裕がなくなる。
そうだ、昨日もらった仕事は「1時間以内に返信すること」がルールだった。できるだろうか。そして引き受けてさっそく何泊も家を空けるので対応できませんなどと言ってよいものか。昨日会ったばかりの人にわがままを持ちかけるのは憚られたが、今後長い付き合いを目指すならこんなことでまごまごしていられない、ええいままよ、と投げる。LINEで。
なんということはなく、事前連絡をもらえればいい、他の面々もみなそうしている、という。まあそうか。拍子抜けと安堵。
緊張しながら英語のメール。いくらフランクでもこんなのでいいのかしら。中学レベルの英語を必死につなぐ。
付き合いで飲みに行く。笑ってばかりで何も言わない私はいても仕方がないのではないか、と片隅の迷いが拭えない。それでも笑う。爆笑する。
しまった、財布にお金がない。やむなく会計を引き受け、カードを切る。カードは手元にお金がなくても切れる。これは本当に危険だな、と思う。みんなから集めた15,000円が手元に余る。余っているわけじゃあ、ない。
私はこれからどうやって生きていくつもりなのか。焦るばかりで、これは意味がない悩みだ。泣きつきたかったけど、酔っているので深刻になれない。涙も出ない。
電車に乗る前にお手洗いに行く。元々薄かったメイクが、擦り切れてもはや残ってない。直そうにもどこから直すべきか。諦めた。
帰ったら火曜日のプレゼンの準備もある。
「どうした、何かあったの」「ぶっきらぼうになった」と言われた。受けた言葉に私の変化があらわれている。変化に、自分では気付けない。自分に必要なものが分かったから、だから私は変わったんだなあ、たぶん。それは、自分しか気付けない。
それにしても、なーにしてんだろ。本当に。口を開くと、それしか出てこない。
