心の起伏、という発言がありました。ある聞き手はそれをいわゆる「感情の起伏」と捉えているようでしたが、それは取り違いだ、と思いました。
何気なく触れたもの、接したことに対して半ば無意識的に表れる微弱電流のことだと私は解釈しました。たとえば体温が0.1℃上がる程度のうれしさ、肩がすとんと落ちるような安心感、むずっとするぐらいの不快感。など。
そのような人間の心の起伏に気付けるかどうか。心の起伏を大切にするのがよい、それは自分に対しても他人に対してもそうだ。起伏を引き起こした物事や行いを逃さず見つめ、小さなチューニングを重ねることが黄金律をつくる。あなた一個人の中にも、誰かとの対話の中にも。
その発言をまじまじと聞き入る間、私は自分の目がほんの少し潤むのを感じました。まさにこれが心の起伏なのだろう、と思い、ここにその出来事を書き残した次第です。
