シャンプー進化論

 最近のシャンプーは目に沁みない、ということに今さらながら気付きました。子どもはシャンプーが嫌いで、それはひとたび油断すると目に泡が入りちくちくと痛みをもたらすから、というのが昭和の子どもの定説でした。シャンプーハットと呼ばれる河童の頭のようなラバーキャップが売り出されていましたが、「泡が目に入らなければ要らないはずだ」という理屈で買ってもらえず唇を噛んだ覚えがあります。ああ、とうとうシャンプーハットを被らないまま大人になってしまった。

シャンプーが「弱酸性」を謳いだしてからのことなのか、それ以前、はたまたそれ以降のことなのかは分かりません。歯医者さんの麻酔しかり市販の鎮痛剤しかり、痛みを消す技術はこの十年少々でとみに進んだな、と感心するばかりです。

そんなときにふと思うのは「子どものうちに火や刃物を知らないとろくなケンカをしない」ということです。のべつまくなしに痛みから学ぶ機会を遠ざけた私たちが被る仕打ちとはいかばかりか、と心配になります。

心配しながら、バファリンを2錠口に含みます。

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