本がない

あれ、本がない。

一昨日まで毎日持ち歩いていた読みかけの小説がどこかへ行ってしまいました。たしかに、いつもかばんに入れていた小説を、一昨日はしまうのが億劫だったか手に持って歩いていました。コートのポケットに収めようとして入らなかったことは覚えていますが、結局その後どうしたかは覚えていません。部屋が散らかっていたことも作用して、本の行方がいよいよ分からなくなりました。

石田衣良の新刊らしく、TSUTAYAでは面陳に出されていました。上下巻の長編小説は最後まで読みきれるか不安なので普段手を出さないのですが、表現もストーリーも飽きさせず引き込まれるものがあり、久々に小説を楽しんでいるところでした。

ここしばらくは駅前のTSUTAYAが私の本棚だったので、我が家の本はみなカバーが同じでした。ここにあった!と拾い上げた本は松浦弥太郎の文庫でした。やっぱり彼と私では話が合わなさそうだ、と再認識した本でした。

ここで時間を費やすのは貴重な朝の時間を焚き火にくべるようなものだ、と我に返った私は、積んだままにしていた別の本をかばんに放り込んで家を出ました。あの小説と同じぐらいのめり込むような本なんてそうそうないことは分かっていましたが、今の私にはこの本が面白いことを祈るしかできませんでした。かなしい。

私にとって、愛せる本なんて数えるほどしかないのです。

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