「こっちの花と こっちの花 どっちがきれいか 戦争だ 負けても楽しい 花戦争」
学のない母さんがあんたにできることは本を読ませることぐらいだから、と漫画の代わりに絵本をたくさん読まされてきた私の記憶に今も残っているのは「花戦争」という言葉です。
戦争で長く苦しんできたふたつの国が、武器を花に持ち替え花畑の美しさで競う。争いの発端だった国境は花畑に埋もれ、いつの間にか戦争をしていたことすら人々は忘れてしまった、という物語でした。
記憶が確かならあれは素人の公募作品だったはずなのに、こうして人の記憶に残ることってあるんだな。不思議に思います。
あれを書いた人は今どこで何をしているのかしら。テレビで戦争のニュースを見ると、あの物語を思い出すのです。
