permanents

今度美容院に行くときはお願いだからパーマをかけないでほしい、そう母に懇願していたのはかれこれ20年ぐらい昔のことになります。髪が伸びて髪型が変わってきた頃、専業主婦の母は私が学校へ行っている間に行きつけの美容院でくるくると目の細かいパーマをかけてきました。美容院に行ったばかりの真っ黒いショートパーマはなんだかモコモコとこぎれいにまとまっていて、その頭でガミガミと叱る母はまるでドリフで雷様コントをしているいかりや長介のようでした。正直あまり似合っていないし、母から連想するのがいかりや長介だなんて誰も得をしないじゃないか。そう思って私はパーマ禁止を母に訴え続けました。母は引き続き私の隙を見ては雷様パーマをかけていましたが、私に見つかったときはやれやれと諦め顔でパーマをかけずに帰ってくるようになりました。パーマをかけないシンプルなショートカットの母はいくつか若返って見えました。元々のゆるいくせっ毛がちょうど良い塩梅で、ひいき目に見て(髪型だけは)榊原郁恵のようでした。同じ叱られるにしてもいかりや長介よりは榊原郁恵のほうがマシだと思いました。

久々に短く切った髪にパーマをかけて実家へ帰ったのは先週末のことでした。母は髪型のことなどめったに言いませんが、私はパーマをかけるたびに心の中で母に少し申し訳なく思っています。

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