想像しただけでもつらい大仕事が控えていると、これまでは「その日が来なければいいのに」と思っていたのに、今は「早くその瞬間が来てほしい」と思うようになりました。求めていようがいまいが時間は過ぎる、ならば今はどうにかしてその瞬間をやり過ごすだけだ、と思います。
なんだか、注射のようです。
小さい頃は注射がとにかく嫌いで、予防注射の会場になっている公民館のホールの前でしゃがみこんでわんわん泣いたものです。いつも買ってくれないパリパリチョコのアイスを買ってくれるというから震えて列に並んだのに、結局忘れたふりをして帰ろうとする母を心底憎らしく思いました。
けれど幼稚園に入り小学校に上がり、注射ごときで泣く歳でもなくなってからは、身を裂かれるほどの痛さでなし、耐えてやり過ごせば済むなら早く済んでしまえと思っていました。注射や献血は、今もそうかも。
注射と同じように、つらさや痛みがどんなものか、ある程度見通せるようになったということなのかもしれません。あと何本注射が控えているのだろう。いくらやり過ごせるとはいえ、その目安は知っておきたいなと思います。