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 生い茂る枝葉の隙間から射し込む太陽の光を「木漏れ日」というのは英語圏にはない言葉で、英語で表すならばこれこれこういう状態、と文章で語る必要があるのだそうです。それを一語で言い当てた日本人の感性は素晴らしい、という話をしていました。

ポイントは、一語で言い当てることが素晴らしいのではないということです。的確な日本語が充てられない英語だっていくつもあるわけで、その感性の違いは貴賎なくどれも面白く素晴らしいと思います。

ただ、「木漏れ日」に代表される太陽や雨や、自然のように私たちの手に負えないものを面白がってそれぞれに名前までつけるところが、いわゆる日本人らしいところだと思います。

私たちは手に負えないものを掌握しようとするよりまず先に、敢えて相手に身を委ねようとします。それはまるで柔道で受け身をとるようです。勝つためにはうまく投げられることが必要だ、という不思議な理論です。けれど、手に負えないものを認めて便乗するというセンスはまさに日本特有のもののような気がします。

これを弱者の美学、と呼ぶのは過言でしょうか。

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