夕方から続いていた池袋のにゅ〜盆踊りも、次が最後の1曲となりました。隣で見ていたおじさんが突然にえいやっと輪に飛び込みました。色白で背が高く、おとなしそうなおじさんでした。見ているのと実際に踊るのとではわけが違います。一団には最後の1曲でもおじさんには最初の1曲でしたから、案の定おじさんは次の振りも分からない様子でろくに踊れませんでした。
踊りを始めるのに完璧な振りは要らないのだと思いました。そういえば、私も小さい頃は盆踊りの輪に入りたい一心で、前後のおじさんおばさんの踊りを見よう見まねで真似したものです。違う曲をかけるとまた覚え直し。放送席を睨みつけたりもしました。
割り込んだ先のおばさんが場所を譲り、周りの人がちょこちょこと軽く振りを教えながら、一団はおじさんを巻き込み引き続き回っていきました。私はその一部始終を輪の外からただただ見つめるばかりでした。