index finger

指をさすな、と小さい頃に教えられます。私はそれがなぜいけないことなのか、どうも今ひとつ理解できていません。

もちろん大人ですし、相手が嫌がることをする趣味はないので人を指さしたりはしません。けれども、よくよく考えているうちに、指をさすことはむしろ良いことのような気さえしてきました。

人を指さすことは絶妙な馴れ馴れしさをはらんでいます(もっとも、それが嫌がられる一因なのかもしれませんが)。それは「私はあなたを見ています」「私はあなたに話しかけています」というメッセージに他なりません。

私たちは気を配り過ぎました。私たちは距離を置き過ぎました。隣家への文句は大家を介して言うことになっているそうです。子どもには手足の動かない人に目をくれてやるなと教えられるそうです。

もっと他者に関心を持ってもいいのではないか、と思います。分からないこと、知りたいことがあるなら目を背けずに指をさしても、面と向かって尋ねてもいいのではないでしょうか。

私は、指をさすことを忘れてしまいましたから、思い出そうと努力しているところです。人様を遠慮なく指さそう、というわけではありません。ただ、子どもがまっすぐ対象へと伸ばす人差し指が時折羨ましく見えるのです。

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