もう少し、SAKEROCKの話をします。
アンコールが2度あったのですが、初めのアンコールは5人が白スーツで出てきました。白スーツに焦茶色のボウタイはクレージーキャッツを模して着られるようになったSAKEROCKの正装。「インストバンドの唄」で始まり、「インストバンド」で終わるアンコールでした。
この時間はショーである以上に、彼ら自身のための時間だったと思います。スタジオで代わりばんこにドラムソロ対決をした話で盛り上がったり、本編で悔いの残った曲をもう一度演奏したり。この時間だけは、かけこみ亭のような、スタジオのような国技館の土俵の上でした。
ダブルアンコールは、5人からの挨拶と、「SAYONARA」を演奏しておしまい。万感の思いがあるだろうに黙々とテンポ良く演奏する5人を観たから、きっと私は彼らをプロフェッショナルだと感じたのだと思います。鮮やかで、クールで、プロフェッショナルでした。
結成して15年、道を別れたメンバーもいたけれど、その間もSAKEROCKは5人で作られてきた。SAKEROCKは5人ばらばらになるけれど、この先もそれぞれの音楽には、人生には5人が互いに影響を残しながら続いていく。星野さんはそんなことを言っていました。そんなふうに思える人がいることや、そんなふうに思えるものがあることがとても羨ましいと思いました。
5人のラララが高い天井に吸い込まれていきました。
はあ、ずいぶんスッとしました。もう反芻してぐずぐず言うのはやめにしましょう。私は続く生活に戻って、手元に残ったCDやDVDを楽しく見聞きしようと思います。「うっかり死んでしまっても、このCDがあれば大丈夫。あの世で楽しく踊れます」。
