
「幸せというのは、その人の考え方ひとつです。でもあなたは、幸せになりましょうね。」
デヴィ夫人がアドバイザーに就いているという探偵社の広告にはそう書かれていて、私は電車内のそれを見上げながら毎朝表参道まで揺られるのですが、『愛のむきだし』を観た後の今朝は「真理かもしれない」と少し思いました。
園子温監督の作品を何本か観ていると、主人公が笑って終わるハッピーエンド的な展開にありながら、大抵の場合、何の解決にも至っていないように見えます。大きな命題というものが目の前にあったとして、結局は何も解決できない。世界を変えることはできない、というのはきっとサバンナの掟のような真理なのだと思いました。それならばせめて自分ぐらいは幸福に、という思考は一見エゴのように感じられますが、とても現実的でとても正しいと思いました。
面白かったです。園子温監督は素晴らしいな。