こんな忙しい時期、平日のど真ん中に2日もお休みを頂くなんて、まったく私もどうかしているのです。このグループに入っているのも、それはほとんどのメンバーと馴染みがあるし、嬉しいけれども、括りとしてはやはり間違っているのです。楽しそうだからとホイホイ潜り込んでしまった過ちをどこかで正さないといけない、そんなの自分で言わなくては誰も指摘できるわけがないじゃないか。本当は、結構クヨクヨしていました。
車に乗り込むと同時に、熱海への一泊二日旅が始まりました。始まってしまえばもう後には引けない、進んで進んで進まなくては家にも戻ってこられないのが旅というものです。一歩進めば海が見え、一歩進めば腹が減り、一歩進めば道が折れて、一歩進めば夜になりました。道が折れたとき、クヨクヨは山の陰に隠れて見えなくなりました。
熱海を後にする頃、海の上にとても太い虹の足がくっきりと生えているのをみんなで見ました。それは夕暮れと相まってとてもきれいで、見えなくなってしまうのが惜しいぐらいでした。
束の間の熱海遠足は、虹の足のようにくっきりと輝きふわっと消えていきました。私は何事もなかったかのような慌ただしい日常に帰ってきました。
熱海の思い出は、夕暮れに染まった虹の足のあの色で記憶に留められました。
