pão

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パンブームがようやく下火になってきたようです、私の中で。

友人の結婚パーティーに出席した折、ビンゴ大会の商品として出ていたホームベーカリーを見て、ふっ、とロックオンしてしまったのです。心奪われるのはいつだって理由もなく一瞬のことなのだと痛感します。さして興味もなかったパンを、あの夜を境に(食べてもいないのに)どうにも追いかけたくなってしまったのです。

柔らかいパンも、噛み応えのあるパンも良かったです。もっちりと粘りのあるパンも愛おしく、菓子パンも惣菜パンも素晴らしいですが、何のひねりもない食パンもまた思うことが多くてうっとりしました。

食事にパンが付いてくると歓喜しましたし、しまいには何もないときにさえ「ああ、パンが食べたいなあ」と思うほどでした。

それが、今、お昼は何にしようかとパン屋さんの前を通り過ぎたにもかかわらず、何とも思わなかったのです。かつてお気に入りだった噛み応えあるパンの店でした。ぼうっとしていたせいだろう、とあのパンの噛み応えを思い返しましたが引き返す気は起きませんでした。私は、何とも思わなかった自分に驚きました。

さようなら、パン。愛しいパンから、ただのパンへ。また気が向いたら食べるよ。

そう考えると、同じ頃から贔屓にしていてまだ飽きない「映画」は健闘していると思いますし、「焼きたらこ」が四半世紀トップランナーであり続けることは奇跡のようだと思いました。

何の話だ。

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