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書店やレコード店が街になくても命に関わることはありませんが、市民の文化性には大きく関わります。生活の豊かさ、幸福度…とまで言うと過剰でしょうか。

幼い頃から書店に行くのが何よりの楽しみでした。どんな面白そうな本があって、どんな変わった消しゴムがあって、今度お小遣いをもらったら何を買おうかといつもワクワクしていました。到底お小遣いの予算に収まらないので、父と出掛けた時を狙ってこれ見よがしに本の前に居座ったりしたものです。

高校時代、私に学問の面白さを教えてくれた先生が教壇を降り、家業である書店を継いだと知りました。もう継いで6年になるとかで、随分すっぱりと辞めたものだと思ったら「元々10年間だけの約束だったからね」と先生はさらりと答えるのでした。

今度帰省したらお店に伺います、とだけ伝えました。

私は、人生に影響を与えてくれた先生とこのタイミングで再会できたことにただならぬものを感じました。気のせいかもしれませんが、感じたのです。

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