LIFE

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小沢健二の『LIFE』というアルバムは当時の若者にとってそうだったように、当時小学生だった私にとって見たこともないような最高の世界を見せてくれる、世紀の大発見のようなアルバムでした。千葉の片田舎に住む私には、町で一番賑わうショッピングセンターでも買えないそれがどうすれば手に入るかなど到底考えも及ばず、東京で一人暮らしをする兄に頼み込んで買ってきてもらいました。私はそれを手に入れると朝から晩までリフを空で口ずさめるほど繰り返し繰り返し聴き、それまでの比ではない勢いで音楽にのめり込むようになりました。

思えば、『LIFE』を聴く前の記憶は断片的にしか残っていません。『LIFE』を聴いて初めて目が覚めたような気さえします。

そうか、あれから20年も経つのか。不思議な気分です。なぜなら、20年も昔のアルバムを私は今もなお現役で再生しているからです。あの頃夢にも描けなかった本物の渋谷の街を風切って歩きながら、あの頃と同じように『LIFE』を聴いています。小沢健二はあの頃と変わらず私に目の覚めるような思いをさせてくれます。

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