「クジラとイルカは大きさで決まる。まるでうどんとそうめんのようだ」
ははっ、と小さく笑いました。たしかにそうだよね。大人と子供もそのようなものだと思います。生まれて20年が経ったら大人、19年までは子供。それ以上の厳密な定義なんかなくて、他の条件たりうるものが伴っていなくとも、大人。あるいは子供。
男と女もそう。ついていれば男、なければ女。自分がどう思っていても、どちらを好きになっても、法の上では男。あるいは女。
区別なんてそんなものだ、と思います。その程度で構わない、とも。あまりややこしくしてはすべての話がややこしくなります。ただ、そんなものだから、その程度だから、世界中の「本当」にはルールに収まらないいろいろが無数にあることを覚えておいたほうがいい。ルールは「本当」ではなくて、本当の「本当」は個々にある。
なんだか説教くさいな。
そう思うと、うっかり大きくなってクジラ認定されてしまったイルカもいるのかもしれません。「イルカなのにな」と困惑しているのなら、陸からこの説教を贈ります。
