「全力を尽くし、」
頭痛に堪えかねて半休を頂いた朝、テレビの中では国会答弁に立つ大臣たちが何度となく全力を尽くす約束をしていました。恥ずかしながら政治にまるで関心のなかった私にとって国会中継をまじまじと見たのはこれが恐らく初めてでしたが、世の中が抱えている事案を大臣に次々ぶつけ「やります」という口約束を一言取りつけるための場なのだ、と理解しました。
やるのが決まっている、やるべきなのが自明なことには「やります」と明言するのですが、当然ながらまだ決着がついていないことや一筋縄ではいかないことに首を縦に振るわけにはいかず、そのたびに大臣たちは「全力を尽くし」と第三の選択肢のように答えるのでした。
それを何よりの悩みとしている人には申し訳ないですが、私にはそれらが全力を尽くすべき事案には思えませんでした。そんなことに文字通り「全力」を注ぎ込んでしまったら他に山積している喫緊の課題たちはどうしてくれるんだ、と思いました。
