scent

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自身が思いのほか匂いに敏感だと気付いたのは最近のことです。体調が悪くなると途端に鼻が利くようになります。微かな匂いも気になって、そのストレスで本格的に体調が悪くなってきます。それでしばらく寝込んでいると、昔よく体調を崩していた母の病床と同じ匂いがしてきて「ああ」と思ったりします。

昔を思い返せば子どもの頃だって、親しい友達でも匂いが気になるとそれだけで距離を置きましたし、汗っかきの嫌われ者でも臭くなければ仲良しでした。誰彼ちゃんの家は焼魚の匂い、お兄ちゃんの部屋はポテトチップスの匂い、などと無意識のうちに場所の記憶と匂いの記憶を結びつけていました。うちの車はいくらエアコンを掃除しても嫌な匂いがしたので、体調を崩さないよう車に乗るとともに眠ることもよくしました。

生きているうちの体験や記憶の何割が匂いなんだろう。秋の甘酸っぱい匂いをうっすら感じながら、ふと考えます。

前世なるものがあるとしてもそんなに都合よく良い位置にはつけてもらえないでしょうから、それならば私には遠縁の先祖に犬の類がいたのではないか、と私は考えています。

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