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「お年寄りの方でね、美容師のことを『先生』って呼ぶ方が結構いらっしゃるんですよ。30代の美容師とかに向かって」

町屋に来てからずっとお世話になっている美容師のハセガワさんが教えてくれました。一歳下なのに私よりずっとものを知っているのは仕事柄でしょうか。いよっ先生、と呼ぶと照れていました。

人の身の一端を切る仕事だから医師の仲間とされていたのではないか、なんて考えたりもしますが、私にとっては、髪について到底逆らえないという点で「先生」であります。なかなかうまくまとまらない髪型も、美容師さんが見事に整えてくれるだけで気分が段違いに良くなります。

いつだったか、髪を梳きながらハセガワさんが「吉澤さんもしかして疲れてますか」と言ったことがありました。ストレスを感じると人は頭皮が赤くなるのだそうです。たしかに慌ただしい日々を送っていた頃のことでした。髪を切るだけではなく、髪を通じて人を良くする、人を変えるのが美容師なのだと思いました。

今日はシャンプーを変えたことがばれました。さすが先生、何でもお見通しです。世の中には、学校以外にもたくさんの先生がいます。

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