初めてウイスキーボンボンを食べたのはいつだったでしょうか。池田さんのおばあちゃんからの頂きものだったような気がします。
親戚が近くにいない私には、近所のおばさんやおばあさんがそのまま私の家族のようなものでした。中でも隣家に住む池田さんのおばあちゃんは私を可愛がっていろいろな物をくれました。端切れか何かで作ったお手玉はつるつるとした布が気持ち良くてお気に入りでしたが、3個で遊べるほど器用ではありませんでした。北九州の堅パンは、とにかく硬くてろくに食べられないくせにあの素朴な甘さが大好きで、母に「うちにも買ってほしい」とよく駄々をこねました。
ウイスキーボンボンも池田さんのおばあちゃんが分けてくれたんじゃないかなあ。そのときもやはり母に「もっと食べたい」と駄々をこねたように記憶しています。
我が家から歩いて5分ほどのところにウイスキーボンボンを作っている小さなお菓子屋さんがあると知り、会いに行ってきました。四半世紀経っても、大人になっても、ウイスキーボンボンはいつまでも手の届かない大人の世界の味がしました。
