私が就職するかしないかぐらいの頃から通っている、風知空知というバー。疲れてごはんも喉を通らない日はここで何か食べさせてもらうことにしています。
昨日頼んだのはポトフ。寒くて縮こまる日や心身が弱っている日は野菜たっぷりの温かいポトフがおいしいです。今シーズンもそろそろ食べ納めかな。
身体が温まってきたら、食欲が出てきたのでまぐろのカツレツを頼みました。刺身用の良いまぐろをカラッと揚げてあるのですが、中はレアどころか刺身のままで、こんなことがあり得るのかと心底感激した料理でした。私は本当にこれが好きなのですが、いつだったか兄を連れてきたときは兄もすっかり気に入って「持ち帰りたい」と頼み込みシェフを困らせたこともありました。
あれからシェフも変わり、出入りするお客さんも変わりました。この春に刷新されるメニューからはまぐろのカツレツが消えるのだそうです。何も知らせなかったのにふらりと訪れてカツレツを頼む私に店長も少し驚いた様子でした。虫の知らせってやつかな、ははは。
最後に食べるカツレツに、いつぞやほどの感動はありませんでした。私が慣れただけなのか、味が変わっただけなのか。去りゆくメニューだと思うと、これぐらいの味のほうが未練が残らなくて良かったのかもしれない、と思いました。期待して新メニューを迎えることができそうだ、と思いました。
それでも、どんな薬よりもよく効いたのだから風知のごはんはすごい。今度は元気な日に来ようと思います。
