初めて、老いを美しいと思いました。痩けた頬、目の窪み(彼の場合はメイクのせいもあるけれど)、刻み込まれた皺、満遍なく混じる白髪、骨張った身体。それは手入れの賜物ではあるのでしょうが、老いを隠すことはできず、むしろ受け入れた強さが感じられました。おそらく若かりし頃と同じようにくねくねと動く肢体はとても艶っぽく、生物として美しいと思いました。
ベースとドラム、俗にリズム隊と呼ばれる楽器しかないのに、そこには美しいメロディーが聞こえました。声は楽器なのだとつくづく思い知らされるばかりでした。
音楽も容姿も、無駄なものの一切が削ぎ落とされていました。洗練というべきか、ストイックというべきか。究極の美学を彼らに見ました。
グラムロックというものを深く知らずにここまできた私にとってSister Paulはただただ衝撃で、瞬きも呼吸も忘れて釘付けになっていました。記念すべき夜だと思いました。
