「女はおしゃべりだよなー」
他人事のように思っていた自分を、軽い二日酔いの頭でひどく反省しました。お酒を飲んでいるときの私の饒舌なこと。わざわざ言う必要のないこと、さっき一度言ったこと、フィルターを取っ払ったかのようにあれやこれや呂律の回らない口で次々としゃべります。
そういえば、子どもの頃もそうでした。学校で体験した出来事を夕食そっちのけで話し続け、母や兄に「早くごはんを食べなさい」と叱られたものです。
昨日の昼、久々に会った先輩から「お前、そんなにのんびりしたキャラだったっけ」と言われました。いつからか、人前ではあまり多くのことを話さなくなりました。私がわざわざ言わなくてはいけないことなんて、そんなにないと思うのです。口は災いの元とも言います。
その夜久々に会った友達は年の近い姉のような友達で、私は、最近の出来事から誰にも話さなかったことまでペラペラと話しました。友達は肉を焼きながら、うん、うん、と話を聞いてくれました。帰り道、私は本当はおしゃべりなんだなあ、と思いました。
お酒のせいだったのかもしれません。心を許せる相手だと思ったのかもしれません。いずれにせよ呂律の回らない、理屈の通らない話も受け止めてくれる人がいることは幸せなことだと思いました。いつもどこでも饒舌でいたいとは思わないけれど、そんな人の前ではおしゃべりになってもいいのかな、と少しだけ思いました。
帰りの地下鉄の階段に、靴の裏のゴムが丸ごと落ちていました。こんなものを見つけては教えたくなってしまう、そんな友達も稀有なものだと思いました。
