すごいものを見た、という話。
桂宮治さんの名は噂には聞いていたけれど、噂に違わずものすごい二つ目さんでした。とにかく遠慮がない。目を見開きお客さんをぎょろっと見渡して、デカい声でポンポンポンポン楽しそうに好き勝手なことを言う。お客さんはみんなどこかで思っていたことだから、それを難なく言われたことが痛快でゲラゲラ笑う。みんな宮治さんに釘付けで、笑い声が静まることがない。トークではそんな具合なのに、そのテンションのまま落語に入る。振る舞いはしっかり古典落語なのに、現代のコントのように登場人物がはしゃいでいる。どういう人柄だとああなるんだろうか。ネアカにもネクラにも見えないし、どちらと言われても頷ける。
あんなに笑ったのは久しぶりかもしれません。芸人にならなくて良かった、と思いました。素人がこんなことを言うのも失礼ですが、宮治さんには到底かなう気がしませんでした。
久しぶりに「落語っていいな」と思いました。
