想像の中を歩くことって、よくあると思うのです。寝ぼけたことを言っていると思われるかもしれませんが。
雨が降っている街を歩くとします。私は東京に住んでいて、首都高の下の騒がしい一本道を歩くことになるのですが、大抵は何の感慨もありません。けれども、例えば同じように京都の大通りを雨降る中歩いていると、同じ雨でもきっと趣が感じられるし、とても美しい風景に見えてくるのではないかと思います。
思い込みの中を歩いている、と言ってもよいかもしれません。
それなら、逆手にとって、ここが思い入れのある遠い街だと想像してみましょう。その街に合う、その街でよく聴いた音楽をiPodから流してみましょう。斜め前のアスファルトではなく、10mか50mか、いくらか先を歩く人の頭上を眺めてみましょう。見慣れた風景が、あなたの思う遠い街とリンクしてきませんか。
私たちは、たぶん想像の中を歩くことができます。
